三輪えり花のお送りする遊び語り第15弾
『シェイクスピアの演技術』出版記念公演
〜 今あなたに知ってほしいシェイクスピア 〜


三輪えり花のお送りする【遊び語り】シリーズの公演記録をご紹介します。

This is to present performance history of Asobigatari by Elica Miwa.

【遊び語り】は、古典的文芸作品をよりわかりやすく楽しんでいただくため、解説を交えた上演スタイルとして三輪えり花が編み出したもの。

知っておきたいけどちょっと知るには敷居が高そう、と思われるシェイクスピアを、誰にでもすぐわかる、楽しめる手法でお届けしています。

上演記録一覧

遊び語りスタイル

基本は朗読です。

俳優は2〜5名に絞る。
それにピアノ演奏。

私たちが「朗読」という単語から受ける印象は「棒読みの音読」だと思いますが、「遊び語り」は、顔の表情・声音・両腕・ちょっとした仕草等々で、全てを表すのです。

お客様の声

敬愛する著名なシェイクスピア研究家、脚本家、演出家、翻訳家であり俳優、という才能多彩な友人である三輪えり花さんが主催するこの「遊び語り」は、朗読+最小限の舞台装備+最小限の俳優(一人が何役も演じ分ける)というとっても高い技術をさりげなく駆使し、一般の人にシェイクスピアの楽しさ、奥深さを楽しんでいただく、という他には例のないお芝居です。
縁あって初めて拝見して以来このシリーズの大ファンとなり、毎年欠かさず伺っています
(SHさま 男性)

観客席に対して、5つの譜面台を並べ、そこに俳優たちは上演中、ずっと存在しています。

そして、舞台装置はありません。
遊び語りの場合は、映像で少し状況と場面を補佐しています。

これがシェイクスピアのスタイルによく合っているのだ。

なぜか?

遊び語りがシェイクスピアにぴったりなわけ

1 シェイクスピアには舞台装置は不要。

というのは、シェイクスピアが書いた戯曲は、舞台装置を必要としていなかった、というか、使っていなかった。貴族の屋敷やガランとしたグローブ座で上演していたので、手持ちの小道具は使ったものの、場面を表す「舞台装置」は使わなかったのです。

だからこそ、言葉で「今は夜」と言ったり、「ここは海辺だ」と言ったりする台詞があるのです。

観客は言葉で状況を知らされ、ああそうなのか、と思いながら観たわけですね。

なので、遊び語りも舞台装置は使わず、手持ち小道具も必要最小限にして、言葉の力を最大限に引き出しています。

お客様の声

譜面台と箱がいくつか並ぶだけのシンプルな空間が、役者さん達が語り出すとたちまち中世のイタリアへとタイムスリップ。初めに登場人物の楽しい紹介もあるので、予備知識のない私でも、ストーリーにすっと入り(初めのうちは頭の中で、名前と相関図を何度か確認していたけど)声と表情による演技にたちまち引き込まれました。
一緒に恋をしたりがっかりしたり喜んだり悲しんだり、憤ったり。。いまも場面を思い出して浸っています。三輪えり花さんをはじめ、楽しいひと時をどうもありがとうございました。

2 シェイクスピアの登場退場の秘密

舞台装置をいちいち変えなくてよかったので、登場人物たちは、ただ登場して「ここはどこそこです」と宣言すればオッケー。

立ち去るときも「さあ行くぞ」と言って、いなくなれば良いだけです。

なので、遊び語りの「立てば登場」「座れば退場」というのにぴったり。場面を停滞させず、次々に展開して行くので、全く飽きさせない仕組みになっています。

3 実は言葉に最も集中できる朗読スタイル

人間の受け取る情報の中で最も大きいのは視覚だと言います。

もちろん、シェイクスピアも決闘やダンスなど視覚を楽しませる仕掛けはたくさん入れています。

が、やはりシェイクスピアの魅力は、その言葉の豊かさにあります。

現代のシェイクスピア上演スタイルのほとんどが、視覚的に強烈で、舞台写真は美しいけれどもじゃあ、俳優の言葉の力は伝わったかというと、「言葉が難しかった」「よく喋る」など、台詞自体に関して否定的な感想が多いのが残念なところ。

ところが遊び語りは、視覚を最小限に抑えているが故、そして俳優はただそこにいてこちらを見ているだけなゆえ、言葉が実に耳にすっと入ってくるようになっています。

しかも、驚くべきことに、どの言葉も無駄に聞こえないのがすごいんです。

観客は、言葉からいろいろなものを想像する豊かな能力を持っているのに、演じる側が視覚の派手やかさでその想像する能力を奪ってしまっていることもあるのです。

遊び語りは、シェイクスピアの言葉の一つ一つが、まるで無駄でも難しくもなく、お客様の想像力が羽ばたくのを助けていきます。

4 解説がうまくハマる不思議なスタイル

遊び語りは、譜面台を設置し、そこに台本を置いて、両腕がフリーな状態で行う朗読スタイルです。

出演者は皆、高度なスキルを持った優秀なプロの俳優たちなので、当然、台詞の暗記くらいは1日でできてしまいます。

なので、普通に演技をつけてリハーサルをしたことがあります。

ところが、登場人物同士、リアルすぎて、どうにも解説が入る余地がないのですね。観客として、おいおい芝居の流れを止めるなよ、という気持ちになってしまうのです。

じゃあ、正面を向いたらどうか、とこれもリハーサルしてみたら、今度はやはり観客として、台詞を憶えているのに、正面を向いたままだと変だ、なぜちゃんと演技しないんだ、という気持ちになってしまいます。

そこで、元に戻して譜面台を置いてみると、正面を向いているのが「当然」で「正しい」ように観客には思えるのですね。不思議です。

お客様の声

何となくハードルが高い気がするシェイクスピアを、とても気軽で分かりやすくそれでいて上質に奥深く、そんな感じで知らない人も知ってる人も楽しめます。
本当にオススメ!(YKさま 女性)

毎回シェイクスピアの大作を少人数で楽しく・分かり易く上演して下さるので子供も大喜びなのです😍。今回も演出する方、される方(俳優陣)の実力・エネルギー溢れる公演でした。
やっぱりプロッフェッショナルは凄いね(HSさま 女性)

昨日はまず、大学時代にお世話になったお二人がシェイクスピアのコラボレーションをされているということで、伺わせて頂きました。演目は『お気に召すまま』。シェイクスピアの代表的なコメディーですが、それを音楽朗読劇で見せる試みです。そう聞くと、マニアックだとか頭が固いとか、逆にシェイクスピアファンからすれば蛇足だと感じるかもしれません。ところが全く違うんです。ちゃんと新しい解釈で計算性を持った上で朗読、歌、生演奏を用いている。出演者4名プラスピアノ1名が見事に融合して、たくさんのキャラクターと壮大な場面を作りあげる全く無駄のない見せ方でした。本当のプロでないとこんな表現は出来ないし、色んな試行錯誤があって確立された方法なんだと思います。是非大阪でもやってもらいたいです!というか、是非ご一緒になにかやらせて頂きたい!
ちなみに大学では、三輪先生にシェイクスピアを、市村先生には発声法を習っていました。なんだかすごく懐かしく感じました。(YM 男性)